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イタリア旅行記②ベネツィア

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 ヴェネツィアに着いたのは夕方でした。ヴェネツィアは、イタリア本島からリベルタ橋という道路で一本繋がれた先にあるのですが、ここがすでに美しかった…。イタリアの夕焼けってこんな綺麗なのかってくらい、ピンク色に燃えてしまった空が海に映えて、いよいよ水の都に入っていくんだなあという感じがしました。車がローマ広場に着くと、そこから先は、一切の車輌の通行禁止。ヴァポレットという水上バスやゴンドラなどを使わなくてはいけなくなります。

 今まで、ヴェネツィアは車が使えないよ、とは聞いていましたが、それがどういう状態なのかあまりイメージがわきませんでした。でも行ってみて、ようやくどういうことなのか理解しました。島の中は、細い歩行者専用の道やゴンドラ用の水路しかなく、車が行き来できないようになっていました。ローマ広場に集った車輌から、人が水上バスに乗りこんだり、本島から運ばれてきた野菜や果物などの物資が、船に積み込まれたりするのを見るうち、ここは、本島に水に囲まれた土地なのだなあと実感することができました。

 ホテルにたどり着くのにどれくらいかかったでしょう。水上タクシーに乗ったのですが、景色が綺麗すぎて浮かれていました。水に燈る夜の街明かりや、ゆらゆら揺れる波があまりに綺麗で見とれてしまうのです。道、というものが二つあり、つまり人間の歩く道と、水の道があるので、なかなか地図を覚えにくかったです。ただ、サンマルコ広場周辺はとても分かりやすく、夜になっても人のにぎわいを感じました。もともと、とても小さな街なのです。

 夜のサン・マルコ広場はステキでした。鐘楼の側壁に、クリスマスの聖人の絵がライトアップされ、深々と降る雪が結晶のように瞬き落ちていました。粋なことをするなあと、感動してみていたら、横に設置された屋外ステージでは、オーホーリーナイトの生演奏が…。全部、一緒に歌ってしまいました。
 まるでルミナリエのようなステージに、「ルミナリエみたい!」と叫んだら、「もともとルミナリエはイタリアから来たもの。こっちが本家。」と釘をさされました。失言でしたね。16年前震災で傷ついた神戸に、光をもたらしてくれたのは、イタリアの芸術家さん達でした。どういった経緯でイタリアから来ることになったのかは知りませんが、イタリアの光の芸術なのだと、それだけは子ども心にも覚えていましたから。そう思うと、イタリアとのえにしも、一層深く感じてしまいました。

 クリスマスホリデイ中なので、店を閉めているところもありましたが、多くは店をあけて歓迎してくれました。ヴェネツィア名物の仮面の店は何十件も見ました。最初見た時は興奮しましたが、だんだん見慣れてくるもので。仮面も簡易なものから、高級なものまで様々です。子ども用もあれば、猫用なんてものもあって、とても面白かったです。ちなみに私もひとつお土産に自分用のものを買いました。そんなに高くないですが、自分の顔に合ったものを見つけたのでチョイス。なかなか良い買い物でした。

 他にも、ヴェネツィアグラスのお店が沢山ありました。有名なので、これも何か良い物があれば持って帰りたいなあと考えていました。お土産にペンダントトップを数個とクリスマスオーナメント、自分用に、仮面と小瓶を買いました。お店の人とも、とても仲良くなりまして、たがいにイタリアンフレンド、ジャパニーズフレンドと呼び合うまでになりました。ま、それはあちらの人の良さ、ノリの良さだとは思いますが(笑)イタリア人はほんとに愉快で陽気な方ばかりですね。ヴェニスでのお買い物はとても楽しかったです!

 最後に、ゴンドラにも乗せてもらいました。こちらでは、ゴンドラはほとんど観光用の乗り物になっているそうですが、地元ではこのゴンドラの漕ぎ手はとても憧れの職業なのだそう。細かな水路の道を覚え、家などにぶつからないよう、操作する漕ぎ手さんは、確かにちょっとカッコよかったです。漕ぎ手さん同士も仲が良くて、水路の交差点などで会うたびに声をかけあっていました。大きな海に出るのもよいですが、本当に小さな細い路地の裏にあるような水路の方が、趣があって楽しいです。ここでも何枚も写真をとってしまいました。やっぱり、水は絵になるんだなあ。
by you-lilly | 2011-01-15 18:51 | journy
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