春を愛する人

少し変な話。以前祖父の話をしていた時、不謹慎だけど、と前置きして母が言った。

「人って自分の生まれた季節と真逆の季節に亡くなる人多いと思うのね」

冬生まれの祖父は昨夏に逝ってしまった。
その他色々検証してみたら、ほんとに真逆の季節に亡くなる人が多かった。

なんでなんだろねって、笑って過ごしたけど、私は今でもちょっと気になってる。
そういう不思議な自然のメカニズムってある気がするんだなあ。

秋生まれの私は春に死ぬのかな。この命の芽吹く春に。
…なんて桜を見ながら思ったりもする。桜の木の下で死にたいと詠んだ西行。
彼の気持ちが少し解る気がした。まだまだ生きてやるけどね。

今日はJR福知山線脱線事故から1年の日。
目と鼻の先で起きた大惨事を忘れる事はないでしょう。

日常的に使っていた線じゃないとはいえ、自分や家族、知り合いが
遭遇していたかもしれない事故は、想像するだけでぞっとする。
自然な寿命ではなく、他者によって命を絶たれてしまう事ほど
虚しく、やりきれない悔しさはないと思います。
死傷者の無念と、残された者の悲しみが伝わって、痛い痛い1日でした。

自然な寿命が訪れるまで、事故に遭わずに生きたいと思う一方で
いつ死が訪れようともその瞬間まではめいっぱい生きなきゃとも思う。

震災の時もそうだった。目の前で死んでいった人たちの無念に寄り添って
散った夢を拾い集めて生きる事が、残された者にできる事としか思えなくなるの。
私はまだ忘れられる。…けど、時が止まったままの人を、これ以上見たくないよ。
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by you-lilly | 2006-04-25 23:29 | weblog
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