ツレがうつになりまして。

久しぶりに試写会にいって参りました。
10月8日公開予定、
堺雅人、宮崎あおい主演の『ツレがうつになりまして。』です。

原作は昔から知っていて大好きだったので、ぜひ見に行きたいと思っていたんです。
ましてこの2人の主演作ならなおさら。

東映本社試写室での試写だったので、初めて東映に行ってきました。

映画の内容とは別に、行ったことのない会社におじゃまするのは楽しいです。
まして自分と畑違いの仕事だとワクワクします。

社内に山のように映画ポスターが貼ってあって、
社員さんの机は書類や雑誌やグッズ(この辺が業界ぽい)が山積みで。
絵に描いたような忙しそうな現場でした。

試写室までいくのに、普通に仕事場を通されてびっくりしました。
以前、東宝本社の試写室に行った時は
きちんと仕事場と試写室が区分けされていて
私たちも安心して、お客様然として、入っていけたんですが(笑)
今日はあまりのざっくばらんぶりにびっくりです。
招待された人、みんな笑っていました。

さて、肝心の映画といえば、割と良かったですよ。
原作は可愛い絵と、作者の明るい性格で
うつ病という大変な病気をコミカルに描いているけれど
やっぱり実写にすると、その深刻さがにじみ出ますね。

でも深刻なだけだと重たいし、適度な笑いと癒やしが大切で。
そのさじ加減がとても難しいんです。

堺雅人と宮崎あおいが、その微妙な空気を表現してくれました。
特に、堺さん、うまいですね。相変わらず。
気分が落ち込んでは泣き、ハルさんにすがりつく、
浮き沈みの激しいツレにぴったりでした。

うつ病が誰もがかかる、『心の風邪』だというのなら、
その実態や生活の苦しみ、ハルさんやツレが体験して得たものを
世の中の人みんなに知ってもらいたい…
そんなハルさんのねらいは、見事に成功したと思います。

本当のうつ病患者やそのご家族の方から言わせれば、
ハルさんの体験したツレのうつ病は軽度のものだそうです。
でも、苦しみに対峙する人の気持ちは
病気の重い軽いの問題ではない気がします。

世間的には軽いといわれても、自分や親しい人に突然ふりかかってきたら
自分はのりこえられるのでしょうか…
自分らしくいられるのでしょうか…
怖いです、宇宙かぜ。

ハルさんが「がんばらないぞ!」って何回もいっていたけれど
これも一種の自分への励ましですよね。

頑張れ頑張れと、自分を追い詰めてくる世界から
必死に自分を守っているような、そんな呪文の言葉に聞こえました。

個人的には、クレーマーだと思っていた「できないさん」が
最後に著者を手に、講演会で一言御礼を発し
ふりかえらずに帰っていくところが感動的な場面でした。

一方的な目で見れば、わがままなひどい人でしたが…
ふたを開けてみれば、彼も何かに苦しんでいた人だったのでしょう。
苦しみをぶつけられていたのだと、その気持ちがわかった瞬間の堺さんの顔。
一番の演技でした。
かたい壁が氷解し、一気に心が繋がったような気がしました。

ツレやハルさんのまわりに優しい人がいたのではなく
苦しんでいる人の周りには、優しさや思いやりの心が育つのだと思います。
風邪ひいた時って、まわりの人優しいもんなあ。


自分も、明日からがんばらないぞ!なーんて(笑)
とても言えないけれど、無理に頑張らなくてもいいんだよって。
もっと楽に、気持ちをフラットにしていけたらと思います。

自分をもっと大切に。
もっともっと大事にしてあげたいと思います。

お暇がありましたら、ぜひみていただきたいです。
原作もおすすめですよ。
[PR]
by you-lilly | 2011-08-31 21:54 | movie
<< 森に還る スイス旅行 >>